今回の記事は、
難解でよく分からん!って言われるキュビズムをできるだけ分かりやすく解説していきます。
美術史の中で古典的な技法を地道に愚直にコツコツと、てな感じの活動とか、
なんじゃいこりゃ?!ぶっ飛びーっ!!てな感じの前衛的な活動とかとか、
いろーんな活動が生まれて来ました。
美術活動の解説って、
専門用語やら小難しい言葉が多くて分っかりにくいんだよね
なーんて言ってるそこのあなた、
そこんトコロを出っ来るだけ分かりやすーく解説して行きます。
どうぞ最後までお付き合いして下さい。
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【キュビズムって何だ?】
後世に絶大な影響を与えた運動です!
20世紀の始め、
モノをリアルに描いて表現する絵画は写真の登場によって必要性を感じられなくなっちまったんですねー。
だもんだから、
その当時の画家さんの達はモノをリアルに描くっていう古典的な絵を描かなくなりました。
つまり、
それって、絵じゃなくても写真で良くね?!
てな感じ。
そんな中で、
もっと自分自身が感じるままに描こうじゃないか!
という考えから印象派、ポスト印象派が生まれ、
色だって見たままじゃなくていいじゃない?!
がフォービズムで、これが色の革命って言われてます。
んじゃ、形も見たままじゃなくて良かろ?!
がキュビズムで、形の革命と言われます。
そんじゃ、そんじゃ、実際に存在するモノを描かなくてもいーじゃんか!
ってのがシュルレアリスムです。(どえりゃー大ざっぱですが)
キュビズムってのは、
・ある対象物(モデルさんなり、静物、風景)をアッチからコッチから色ーんな方向から見る。
・パーツ化しそれらを同じキャンバス上に再構築する。
・その対象物を再び1つの絵にしたもの
です。
何が描いてあるんだかサッパリ分からん!
なんじゃこりゃ!?何でこんなんなるん?!
なんて言葉をよく聞きます。
写実的に描かれた絵ってそれだけ見ると立体的に見えますよね。↓
ですが、
ポップ・アートと同じく二次元で表現されたものであることには変わりません。
上の絵は非常にリアルではあるけど、
モデルになった人々や静物などの向う側や裏側まではどうなってるのかは分かりません。
そんな中でキュビズムってのは、
例えば人物のモデルさんであれば正面、背面、真上、真下等からこんな風に見えるであろうで言うところの三面図です。
言うなれば抽象的な具象画?具象画的な抽象画?とでも言うんでしょうか?!
最も理論に基づいた表現方法なんですね。
でな感じっ、次っ!
キュビズムに参加していた主な画家さんを紹介していきます。
【キュビズムって何だ?】
どんな画家が参加してた?
パブロ・ピカソ
誰が何と言っても最もよく知られた20世紀最大の芸術家です。
ピカソって名前は知ってても、
作品の名前まで知ってる人はかなりのピカソ通ですね。
ピカソの作品の中で、
最も知名度が高いのが「ゲルニカ」です。
ああ、あの馬が吠えてるやつね
人間がバラバラになってる絵でしょ
なんて返事が返って来ます。
チョー有名な絵ですが、
美術館ではあんまり良いとこに飾ってありません。
1つの様式にこだわりが無かったピカソは、
いろーんな作風の作品をこの世に残してます。
立体的に分解された世界ですね。
視点をずらして、
そん中で見えるものを表現してます。
常識的な目で見てたら絶対見えない、
人間の顔や身体
静物や風景
文字、記号
色や光
そんなこんなは全部ピカソの感性を映す鏡です。
ピカソが見たもの、感じたもの、伝えたかったもの・・・
ピカソが表現したキュビズムってのは、
これが「正解!」「答えっ!」ってものじゃなくて無限大の可能性を開く芸術の探求の入り口じゃなかろうか?って思います。
あなたはどう感じましたか?
んな感じで次いきます。
ジョルジュ・ブラック
ピカソと共にキュビズムの活動に関与したのに、
表舞台に立ち華々しく華麗なピカソと違ってブラックって現在もえらく地味な扱いを受けてます。
何だかピカソの脇役みたいに扱われてますが、
一番最初にキュビズムを始めたのはこのジョルジュ・ブラックです。
当のピカソは、
親友で前衛的な詩人のマックス・ジャコブ(ブラックの知人でもある人物)に、
ある夜、出会ったジョルジュ(ブラック)を俺の弟子にしたんだ。
けどキュビズムの最初の作品を発表したのはジョルジュなんだな~!
ええーっ!何でそんなんなるん???
フッフッフッ!その理由について詳しく述べる気はないフッフッフッ!
てな感じで、
ガッツリ認めてスッゴイ意味深な発言を残してんだそうな。
ブラックが描いた「レスタックの家々」を見たアンリ・マティス(当時「フォービズム」を代表する画家と言われていたが本人はそう呼ばれるのを非常に嫌った)が、
キューブの様な家だ!
と評したことから「キュビズム」と呼ばれるようになりました。
先の「フォービズム」って呼び名も、
悪口、皮肉めいた言い方が定着してしまった例です。
マティスの言葉は悪口だったか皮肉だったかどうかは分かりません。
ですがその時のマティスの言葉がそのまんま呼び名として定着してしまったんですね。
という感じで次っ!
ファン・グリス
グリスの絵は強烈な斜めの光に照らされた瓶とかグラス又は人物を、
単純な幾何学的な形態にして表現してます。
つまり自然の力では絶対に作る事ができない人工的なモノ(正三角形とか円とか球)に分解してのち、
・垂直
・水平
・対角線
から成る画面の構成へと組み立て直した絵です。
グリスのキュビズムの特徴は、
エンジニアの教育を受けた彼の科学的な理性、知性を最優先とする作画態度から生まれてきたものなんですね。
てな感じっ、
んじゃ今回のまとめとしときます。
【キュビズムって何だ?】
まとめ
キュビズムとは?
1つのモノを固定した1視点から描くんじゃなくて、別々の角度から見たイメージを1つのキャンバス上に合成した表現です。
ズバリ一言!
「オレは、こう見る!こう見える!」
てな感じっ!
キュビズムは誕生してほんの数年で、西洋美術の中で遠近法などの決め事を根底からひっくり返しちまったんだね。
でもって、今日までの美術活動に非常に大きな影響を与えた運動です。
まあ難解で、何が描いてあるんかよーわからんって、なるよね?
けどそこんところは、根っこの部分の考え方が分かると何が描いてあるか、どんな思いで描いてあるか、ってのが分かりますよ。
ピカソ、ブラックら数名の芸術家で始まった芸術活動キュビズム。
今なお様々な芸術、美術作品に影響を与え続けてる活動で有ることは誰にも否定できません。
この記事を読んでくれたあなたが、
キュビズムって、
何かよー分からんかったけどGさんの解説で少し分かった!
って言って頂ければ喜びです。
どうも、最後までお付き合いして頂きありがとうございました。
では、また別の所でお会いしましょう。
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