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レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』――彼女は笑ってなんかいない!

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この記事を読んで分かること
  1. 《モナ・リザ》を“今の目”で捉え直す新たな視点が分かる。
  2. 《モナ・リザ》が「知っているけど実はよくわからない絵」って理由が分かる。
  3. この絵の細部を見落としていたことが分かる。
  4. “謎の微笑”やダ・ヴィンチの執念の背景が分かる。
  5. ダ・ヴィンチが《モナ・リザ》で本当に描きたかったことが分かる。

今回は、美術史上もっとも有名な女性――レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》を題材に、「知ってるけどよくわからない絵」を**“今の目”で捉え直す**考察をお届けします。

  • 「美術館の目玉」
  • 「あの笑みが謎」
  • 「正体不明の女性」

……よくある解説にゃもう飽きた、ってな方のために、ダヴィンチがこの絵で本当に描きたかったものは何か?
そんなこんなの視点から、掘り下げていきます。

ぜひ最後までお付き合いしておくんなまし。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

あの「微笑み」が意味する“見る者への問いかけ”

引用元:ウィキペディア「モナリザ」

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

はじめに

世界で最も有名な絵画といえば?――と聞かれたら、まず間違いなく挙がるのが《モナ・リザ》。

パリ・ルーヴル美術館のガラスの向こうから、無数の観光客のスマホに囲まれながら、今日も彼女は“ほほえみ”をたたえています。

照明の明かりで劣化が進んじまうんで、強い光が当てらんないんだとか。

だもんだから、どっかにある”異世界ダンジョン”の最奥に鎮座するダンジョンマスターみたいに、静かーに見つめ返してきます。

ですが、ちょっと待って。あなたは本当に《モナ・リザ》を見たことがあるん?

  • 「どんな服装?」
  • 「何を持っている?」
  • 「背景はどんな風景?」

――実は、ほとんどの人が、この絵の本当の中身を見ていない

今回は、彼女の“微笑”がなぜ謎めいているのか、で、なぜレオナルドがこの絵に生涯をかけたのかを、次の章から、もひとつ深く覗いてみましょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

まず、あの“笑み”って本当に笑ってる?

一番よく言われるのが、「謎めいた微笑」。たしかに、笑っているように見えます。…が、それはあなたの錯覚かも?

ダヴィンチは、スフマート技法(輪郭をぼかして描く技法)を用いて、口角の上がり具合や頬の影の描写を曖昧にしています。

つまり、《モナ・リザ》の表情は、

  • 見る角度
  • 光の状態
  • 見る人の心理

によって、「笑っているように見える瞬間」と「無表情に見える瞬間」がコロコロ変わる。

この“表情のゆらぎ”ってのは、人間の顔そのものを科学的に観察したダ・ヴィンチだからこそ可能だった、いわば「色んな表情を持つ絵」です。

彼女は笑ってなんかいない――むしろ、「あなたが何を感じているか」を映し返す鏡のような顔です。

てなことで、次の章でこの絵の全体像を見ていきますね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

背景が妙に“地球じゃない”件

よく見ると、《モナ・リザ》の背後には不思議な風景が広がっています。

  • 右と左で地形がつながっていない
  • 遠くの山はあり得ないほどぐにゃぐにゃ
  • 地平線も高すぎる

一説には、これは**実際の風景じゃなく、理想的な“想像の地形”**だと言われています。

ダ・ヴィンチは解剖学や光学だけじゃなく、地質学、地形学までも研究していたオールジャンルの知の怪物。

この背景には、「人間は自然という巨大なシステムの中にいる」という宇宙観が反映されているんですね。

つまりこの絵は、単なる肖像画とかじゃなく、「あなたという個人」と「自然という永遠の流れ」との関係を描いた哲学的な一枚、と言っても過言じゃありません。

「じゃあこの絵って何が描かれてんの?」ってなことを、次の章で深堀してきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

「誰を描いたか」より、「誰に向けたか」

モナ・リザのモデルは、貴族の妻リザ・デル・ジョコンドだと言われていますが、その「誰を描いたのか」にこだわりすぎると、この絵の本質がぼやけます。

重要なのはむしろ、「なぜ、この絵を晩年まで手元に置き続けたのか」

つまり、ダヴィンチにとってこの絵は、「注文された仕事」んなかじゃなく、“個人的な問い”を込めた作品だった!

彼は死の直前まで《モナ・リザ》を手放さず、手を加え続けていた。

それは、この絵が単なる“誰かの肖像”を超えて、**「見る者の内面をゆさぶる装置」**だったから。

てな感じ、次の章で今回のまとめとします。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

まとめ:彼女が笑うんじゃない、あなたが笑うんだ

《モナ・リザ》は、ただの美人画じゃありません。そこにあるのは、「絵の中の人物」じゃなく、「絵を見るあなた自身」を見つめ返してくる視線

  • 表情がゆらぐことで、あなたの感情をあぶり出す
  • 自然の風景が、あなたの存在を問い直してくる
  • 美術作品でありながら、まるで“心理テスト”のように作用する

そんばこんなで、レオナルド・ダ・ヴィンチはこの絵を通して、「芸術とは何か」「人間とは何か」「見るとはどういうことか」を問いかけてきます。

《モナ・リザ》は、永遠に完成しない絵です。なぜなら――その答えは、見るたびにあなたが更新していくものだから。

ということで、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

感謝、感激、雨あられです。

ではでは、また別のところでお会いしましょう。

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