- 《モナ・リザ》を“今の目”で捉え直す新たな視点が分かる。
- 《モナ・リザ》が「知っているけど実はよくわからない絵」って理由が分かる。
- この絵の細部を見落としていたことが分かる。
- “謎の微笑”やダ・ヴィンチの執念の背景が分かる。
- ダ・ヴィンチが《モナ・リザ》で本当に描きたかったことが分かる。
今回は、美術史上もっとも有名な女性――レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》を題材に、「知ってるけどよくわからない絵」を**“今の目”で捉え直す**考察をお届けします。
- 「美術館の目玉」
- 「あの笑みが謎」
- 「正体不明の女性」
……よくある解説にゃもう飽きた、ってな方のために、ダヴィンチがこの絵で本当に描きたかったものは何か?
そんなこんなの視点から、掘り下げていきます。
ぜひ最後までお付き合いしておくんなまし。
改めて籏山 隆志(はたやまたかし)といいます。
絵描き歴30数年。
還暦超えのプロの画家っ!の画家Gさんです。
画家人生の中で
- 絵に関する悩みとか困りごと
- 乗り越えてきたこと
- お散歩スケッチで描いた絵とか見つけたモノ
などなどをお伝えします。
ではでは、よろしかったらご一緒に。お手を拝借!
“Let’s draw something!”(お絵描きしましょう)
名画を模写するならこれ👇️
模写の実践記事はこちら👇️
👇️私の電子書籍です。Kindle Unlimitedで無料で読めます。ぜひどうぞ。👇️
休日にお散歩スケッチ楽しんでます: 小難しい絵画理論なんざほっぽらかして、楽しく描こうっていう楽画記(らくがき)本です
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
あの「微笑み」が意味する“見る者への問いかけ”
引用元:ウィキペディア「モナリザ」
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
はじめに
世界で最も有名な絵画といえば?――と聞かれたら、まず間違いなく挙がるのが《モナ・リザ》。
パリ・ルーヴル美術館のガラスの向こうから、無数の観光客のスマホに囲まれながら、今日も彼女は“ほほえみ”をたたえています。
照明の明かりで劣化が進んじまうんで、強い光が当てらんないんだとか。
だもんだから、どっかにある”異世界ダンジョン”の最奥に鎮座するダンジョンマスターみたいに、静かーに見つめ返してきます。
ですが、ちょっと待って。あなたは本当に《モナ・リザ》を見たことがあるん?
- 「どんな服装?」
- 「何を持っている?」
- 「背景はどんな風景?」
――実は、ほとんどの人が、この絵の本当の中身を見ていない。
今回は、彼女の“微笑”がなぜ謎めいているのか、で、なぜレオナルドがこの絵に生涯をかけたのかを、次の章から、もひとつ深く覗いてみましょう。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
まず、あの“笑み”って本当に笑ってる?
一番よく言われるのが、「謎めいた微笑」。たしかに、笑っているように見えます。…が、それはあなたの錯覚かも?
ダヴィンチは、スフマート技法(輪郭をぼかして描く技法)を用いて、口角の上がり具合や頬の影の描写を曖昧にしています。
つまり、《モナ・リザ》の表情は、
- 見る角度
- 光の状態
- 見る人の心理
によって、「笑っているように見える瞬間」と「無表情に見える瞬間」がコロコロ変わる。
この“表情のゆらぎ”ってのは、人間の顔そのものを科学的に観察したダ・ヴィンチだからこそ可能だった、いわば「色んな表情を持つ絵」です。
彼女は笑ってなんかいない――むしろ、「あなたが何を感じているか」を映し返す鏡のような顔です。
てなことで、次の章でこの絵の全体像を見ていきますね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
背景が妙に“地球じゃない”件
よく見ると、《モナ・リザ》の背後には不思議な風景が広がっています。
- 右と左で地形がつながっていない
- 遠くの山はあり得ないほどぐにゃぐにゃ
- 地平線も高すぎる
一説には、これは**実際の風景じゃなく、理想的な“想像の地形”**だと言われています。
ダ・ヴィンチは解剖学や光学だけじゃなく、地質学、地形学までも研究していたオールジャンルの知の怪物。
この背景には、「人間は自然という巨大なシステムの中にいる」という宇宙観が反映されているんですね。
つまりこの絵は、単なる肖像画とかじゃなく、「あなたという個人」と「自然という永遠の流れ」との関係を描いた哲学的な一枚、と言っても過言じゃありません。
「じゃあこの絵って何が描かれてんの?」ってなことを、次の章で深堀してきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
「誰を描いたか」より、「誰に向けたか」
モナ・リザのモデルは、貴族の妻リザ・デル・ジョコンドだと言われていますが、その「誰を描いたのか」にこだわりすぎると、この絵の本質がぼやけます。
重要なのはむしろ、「なぜ、この絵を晩年まで手元に置き続けたのか」
つまり、ダヴィンチにとってこの絵は、「注文された仕事」んなかじゃなく、“個人的な問い”を込めた作品だった!
彼は死の直前まで《モナ・リザ》を手放さず、手を加え続けていた。
それは、この絵が単なる“誰かの肖像”を超えて、**「見る者の内面をゆさぶる装置」**だったから。
てな感じ、次の章で今回のまとめとします。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
まとめ:彼女が笑うんじゃない、あなたが笑うんだ
《モナ・リザ》は、ただの美人画じゃありません。そこにあるのは、「絵の中の人物」じゃなく、「絵を見るあなた自身」を見つめ返してくる視線。
- 表情がゆらぐことで、あなたの感情をあぶり出す
- 自然の風景が、あなたの存在を問い直してくる
- 美術作品でありながら、まるで“心理テスト”のように作用する
そんばこんなで、レオナルド・ダ・ヴィンチはこの絵を通して、「芸術とは何か」「人間とは何か」「見るとはどういうことか」を問いかけてきます。
《モナ・リザ》は、永遠に完成しない絵です。なぜなら――その答えは、見るたびにあなたが更新していくものだから。
ということで、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
感謝、感激、雨あられです。
ではでは、また別のところでお会いしましょう。
名画を模写するならこれ👇️
模写の実践記事はこちら👇️
👇️私の電子書籍です。Kindle Unlimitedで無料で読めます。ぜひどうぞ。👇️
休日にお散歩スケッチ楽しんでます: 小難しい絵画理論なんざほっぽらかして、楽しく描こうっていう楽画記(らくがき)本です

にほんブログ村