愛知県の観光は何もない?
西尾市「常福寺」と大仏さまっ!
こんにちは画家Gさんの籏山隆志です。
古い建物、石像、石仏、絵のモチーフ探してアッチコッチ歩き回ってます。
今回はアラカン画家の町歩記(まちあるき)と称して、愛知県西尾市にある「常福寺」さんと、境内に建てられている大仏様をご紹介します。
休日の観光や見所探しって、結局いつもの所かその周辺をグルッとぶらっとになっちゃってマンネリ気味になりませんか。
チョット風変わりな穴場的な観光スポットをお探しのそこのあなた、大仏様だけじゃなくて他にも見所イッパイですよ。
ぜひ最後までおつきあいください。
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さよならしましょう「しょぼくれシニア」「くたびれシニア」と
アクティブに行きたい!!そんなあなたにオススメします。
愛知県は観光は何もない?
西尾市「常福寺」の大仏(おおぼとけ)さんとは?
1-1.大仏像の見事な造形は必見
仏様をずいぶん軽く扱ってるって?
大仏様を軽く扱ってるって言ったら、そらあなたこちらかな?
愛知県観光の穴場!名古屋市にある「桃巌寺」チョット不思議なパワースポット
本来神様仏様って天界におられて下界に住むわれわれ人間とは一線を引く存在であると言われてますよね。
崇高(すうこう)な存在で近寄りがたい存在であるとされてますが、あまりにも行き過ぎの感があるのも事実。
だって、今崇(あが)められてる神様仏様ってその昔は人間だったでしょ。
日本の最高神と言われている天照大神(アマテラスオオミカミ)は一時引きこもりだったりしてるし、
仏様の頂点に存在している仏陀(ブッダ)は虚弱体質でまさに這うようにして仏の心を説いてまわったりしてる。
ヤマタノオロチを退治した須佐之男命(すさのおのみこと)なんざあんまり乱暴狼藉が過ぎたもんだから、バツとして神としての力を全部剥奪(はくだつ)されて、ヤマタノオロチと闘ったりしてんですね。
天照大神や仏陀に限らず、神様仏様それぞれに強烈な挫折体験があるんだなこれが、で、そんなこんなを乗り越えて今の神仏の姿があります。
その辺のところは日本の神話等を読んでみてください。
仏陀は、手塚治虫先生の漫画「ブッダ」がわかりやすくてオススメです。(多少演出が入ってるおります)
この「常福寺」のおおぼとけさんは下界の私ら人間に親しみを込めて接してもらうために、あえて天界からわれわれの立ち位置まで降りて来ていただいたのでは。
天界にずーっと留まっておられては私ら人間は手が届きません。
このおおぼとけさんは、昭和の大典(昭和天皇の即位記念)を記念して1928年に建立された大仏像で「刈宿のおおぼとけ」とも呼ばれてます。
赤?っぽい色に塗られていて赤銅色(しゃくどういろ)に見えるんで、最初に目にすると
刈宿(かりやど)のおおぼとけさんは、露座(ろざ)からの高さが7メートルで全高は14メートルとあります。
露座ってのは屋根の無いところに座ることを言ってて、おおぼとけさんが直接座ってるのが蓮華座(れんげざ)です。
では、今度はおおぼとけさんのうしろに回ってみましょう。
おおっ!なんと素晴らしい造形ではありませんか。
屋外に建立された大仏像には珍しく光背(こうはい)【注】を付けられておられます。
【注】光背(こうはい)
仏像の背後に付ける光明を表現した装飾で、神様、仏様から発せられる後光を造形的にあらわしたもので、ようするにオーラね。
悟りを開いた貴い方は、光り輝いているということを具現化したものです。
大仏像を作るだけでも大変だったと思うのに、更に手間とお金がかかる光背をつけたものは極めて珍しくて、この、光背だけでも必見の価値あり!
更に、これが挙身光(きょしんこう)【注 2】になっていること。
大仏様を覆う挙身光、その上、宝珠(ほうじゅ)を形どった宝珠光背と模様の細工も細かくて、エライ手がかかってます。
【注 2】挙身光とは
頭の部分が頭光(ずこう)で、体の部分が身光(しんこう)です。
でもって、この両方が重なったもの。
挙身光もしくは二重光背と言う。
私は、西尾市に住んでみえる親戚から聞いてこのおおぼとけさんの存在を知ったんですが、こんなにデカくて立派なものとは思いませんでした。
もっとチンマリした石仏かと思ってた。
このおおぼとけさんは昭和初期に海難者の冥福を弔うのと、漁師の安全を祈願して建立されました。
漁師の安全ってあるけど、それだけじゃなくてここ西尾市の皆さんを見守っておられるんだと思います。
では次の章でおおぼとけさんの座る蓮華座の下、その中がどうなっているのかご案内しますね。
愛知県の観光は何もない?
おおぼとけさん、蓮華座の下はどうなってんの?
このおおぼとけさんの座る蓮華座の台座、後方にぐるっと回ると扉があり中に入ることができます。
ただし、毎日開放されている訳ではないので訪れる時は「常福寺」さんに確認をしてください。
TEL:0563-59-7549
後の入口
でもって、中にはいると
阿弥陀如来(あみだにょらい)が祭られてます。
この左右の壁にも入り口があっておおぼとけさんの左右の脚の下あたりに行けます。
大仏様の光背といい、胎内めぐりといい、もともと観光スポットとしても相当な潜在能力を持ってますね。
ここ愛知県の観光スポットには、この他にも大仏像を有するお寺、公園が8ヵ所あります。
それらは、また別の記事でご紹介します。
「おおっ!よっしゃっ‼いーもん見してもらったーっ。んじゃ帰るか」
なんて言ってるそこのあなた、ちょっと待ってください。
ここにお座りになられてるおおぼとけさん、あくまで脇役?です。
何と言っても主役はお寺さんですから。
次の章で、この仏様方が祀られている「常福寺」さんとはどんなお寺なのかお伝えします。
愛知県の観光は何もない?
西尾市「常福寺」その由緒とは?
愛知県西尾市にある「常福寺」さん。
寺社標です、裏側に由緒が書き彫られています。
長徳(ちょうとく)【注 1】年中に源満国(みなもとのみつくに)が母親の菩提(ぼだい)【注 2】のために建てた天台宗(てんだいしゅう)寺院が始まりで、
現在は浄土宗西山深草派(じょうどしゅうせいざんふかくさは)に属しています。
本堂には平安時代の不動明王立像(市指定文化財)が安置されています。
吉良西国十三番、海岸大師五十五番の札所になり、三河(旧)新四国第二十七番札所でもあります。
※一部は2020年時点の情報で最新のものとは異なる場合があります。
【注 1】平安中期、一条天皇の時の年号で(995年2月22日~999年1月13日)
【注 2】死後の冥福(めいふく)で、冥福ってのは死後の幸福。
↑「常福寺」本堂↑
もっとも観光スポットのおおぼとけさんばっかし注目するんじゃなくて、参拝させていただくお寺の事をもっとアピールしてもよくね?
せっかく由緒正しいお寺なんだからモッタイない!
では場所とアクセス方法です。
愛知県の観光は何もない?
西尾市「常福寺」
場所とアクセス
それでは今回のまとめとして、
愛知県の観光は何もない?
西尾市「常福寺」
まとめ
おおぼとけさん
・昭和の大典(昭和天皇の即位記念)を記念して建立された。
・海難者の弔いと、漁師の安全祈願のために。
・うしろに回ると胎内に入れ、中に阿弥陀如来が祭られている。
・大仏と書いておおぼとけと呼ばれる。
・おおぼとけさん自体は高さ7メートル
・全高14メートル
・コンクリート製ですが、赤?っぽく塗られているので、私は赤銅色の銅製に見える。
・外部に建立された大仏像には珍しく光背(こうはい)をつけられておられる。
・何と言ってもこの光背は必見!手間のかかった細工が施された宝珠光背。
愛知県西尾市の「常福寺」
連絡先 TEL:0563-59-7549
・長徳(ちょうとく)年中に
・源満国(みなもとのみつくに)が
・母親の菩提(ぼだい)のために建てた
・天台宗(てんだいしゅう)寺院が始まり
・現在は浄土宗西山深草派(じょうどしゅうせ
いざんふかくさは)に属する。
・本堂に平安時代の不動明王立像(市の指定文化財)が安置されている。
・吉良西国十三番、海岸大師五十五番札所。
・三河(旧)新四国第二十七番札所
いかがでしたか?愛知県観光の穴場!隠れたパワースポット西尾市「常福寺」とそこに建てられている「おおぼとけさん」
決して派手さはありませんが由緒あるお寺で、漁師さんだけではなく地元の方々をも優しい眼差しで見守っておられます。
そんな優しい眼差しをこの身に感じながら、ここ「常福寺」でしばし静かな時を過ごしてみませんか。
きっとあなたも穏やかで優しい気持ちになれること間違いありません。
最後まで読んで頂きありがとうございました、また別のところでお会いしましょう。
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