- 『モンスター娘のいる日常』2〜6巻の見どころ
- 各巻で描かれる“異種族ラブコメ”の進化
- 登場キャラの関係性の変化と新キャラの魅力
- 笑いと癒し、そしてちょっぴりセクシーな要素のバランス
- 「人間とモンスターの共生」というテーマの深まり
- シリーズを通して感じる作風の変化と世界観の拡張
はじめに
モンスター娘――通称“モン娘”、2012年の作品だけど、古さを全く感じない最強のクオリティーです。
初めて聞くとちょっと身構えるけど、読んでみると「癒し」と「ドタバタ」と「ちょいエロ」が絶妙にブレンドされた愛すべき日常物語なんですね。
今回はそんなシリーズの中盤、2〜6巻を一気にレビュー!
ハーレム展開はますます加速し、キャラの個性も爆発。
笑いあり、胸キュンあり、そんでもって時々考えさせられるテーマも顔を出す。
「ただのラブコメ」じゃ終わらない、“人外×人間”の共生ドラマを、読んだことがない人にも分かるように紹介します!
ぜひ、最後までお付き合いしてください。
改めて籏山 隆志(はたやまたかし)といいます。
絵描き歴30数年。
還暦超えのプロの画家っ!の画家Gさんです。
画家、作家人生の中で
- 絵に関する悩みとか困りごと
- 書いた本、読んだ本に関すること
- 乗り越えてきたこと
- お散歩スケッチで描いた絵とか見つけたモノ
などなどをお伝えします。
✏️はじめてのKindle本です。Kindle Unlimitedで無料で読めます。
《モンスター娘のいる日常2》
笑って癒されて、ちょっぴりドキドキ!人外娘たちとのハチャメチャ同居生活、ますます加速!
この本は、人間と“人外”ヒロインたちとの奇妙でにぎやかな共同生活を描いた異種間ラブコメディの第2巻。
ラミア(蛇娘)のミーアをはじめ、翼をもつハーピーのパピ、凛としたケンタウロスのセントレア……と個性の強すぎる彼女たちに囲まれた主人公・来留主(くるす)君の、平和とはほど遠い日常は、さらに賑やかに加速していきます。
今巻最大の注目は、新たに登場する“スライム娘”スー。
言葉も喋れず、行動も予測不能な彼女が物語に加わることで、さらにハチャメチャな展開が待っています!
ドタバタしつつも、みんなが少しずつ心を通わせていく様子に、読みだしたら止まんなくなります。
人間ではない“彼女たち”とどう向き合うか——その姿勢に、作中のギャグやお色気要素を楽しみながらも、「違いを受け入れる」ことの大切さを感じる人も多いんじゃね。
来留主くんの優しさや誠実さが、ちょっとだけ世界を明るくしてくれるんですね。
読んだ後、「みんな違って、みんなイイ!」そんな前向きな気持ちになれる一冊。
癒しと笑い、ちょっぴりのドキドキが詰まったこのシリーズ、肩の力を抜いて楽しむにはぴったりです。
日常にちょっとした刺激と癒しを求める方におすすめですよ!
《モンスター娘のいる日常3》
恋もバトルも進化中!3巻で加速する“モン娘”ワールドの熱量
「モンスター娘のいる日常」第3巻は、これまで以上にドタバタで、そしてちょっと切ない展開が詰まった一冊です。
人外娘たちとの共同生活は、もう日常どころか“混沌”そのもの。けれど、その中に“優しさ”や“思いやり”がちゃんと根付いているのが、このシリーズの魅力です。
主人公・来留主(くるす)くんの家には、ラミアのミーア、ハーピーのパピ、ケンタウロスのセントレアと、すでにカオスなメンバーが勢揃い。
そこへさらに新キャラが参戦し、彼の生活はますます波乱の予感。
3巻では特に、それぞれの「恋愛観」や「人間との共存の難しさ」が描かれ、単なるラブコメを超えたテーマ性が見えてきます。
特筆すべきは、オカヤド先生の“世界観づくり”の巧さ。
一見ギャグやファンサービスに見える場面も、ちゃんと「文化の違い」や「生態のギャップ」を利用したドラマになっている。
例えば、ミーアが抱える“嫉妬”は人間と同じ感情だけれど、彼女の身体的特徴がそれをよりドラマチックにする。
そんな細やかな描写が光っています。
また、3巻では物語のテンポがぐっと良くなり、読みごたえも倍増。
アクションあり、笑いあり、ほっこりするシーンありで、1冊でジェットコースターのように感情を揺さぶられます。
“モン娘”たちのドタバタ劇を笑い飛ばしながらも、どこかで「違う存在を理解することの難しさと尊さ」に気づかされる。実はかなり奥深い作品なんです。
エロかわいいだけのハーレム漫画と侮るなかれ。
読めば読むほど、登場キャラの個性や生き方が心に刺さってくる。
「モンスター娘のいる日常 3」は、笑いながら考えさせられる、大人のための“癒し系混沌コメディ”です。
《モンスター娘のいる日常4》
ハーレムの向こうに見える“共生”というテーマ
もし「異世界転生もの」や「ラブコメ」が好きなら、『モンスター娘のいる日常』第4巻は見逃せません。
本作は、ちょっとエッチで、でもどこか優しい“人外娘×人間”の共同生活コメディ。
その第4巻では、ラミア、ハーピー、ケンタウロスなどおなじみのキャラに加え、新たなモンスター娘たちが登場して、物語は一気に賑やかになります。
一見すると「ハーレム漫画」的なドタバタ劇に見えますが、読み進めるほどに見えてくるのは“異種間理解”というテーマ。
主人公・来留主(くるす)とモンスター娘たちとのやり取りは、恋愛というよりも「異文化交流」のような側面があり、笑いながらも少し考えさせられます。
彼女たちは単なる萌え要素ではなく、「異なる種族でも共に暮らせるか?」という実験的な存在。
だからこそ、ちょっとした失敗や勘違いが、妙にリアルで可愛いいんです。
第4巻では、特にキャラクターの個性が際立ちます。
たとえば、アラクネの毒舌キャラや、リビングデッドの“死んでるけど生きてる”ギャップ。
どのキャラにも「人間にはないけど、人間らしい」魅力があります。
しかも、絵がうまい!オカヤド先生の筆致は、身体の質感や動きに“生き物感”があり、ファンタジーなのに妙にリアル。
特に、ラミアの長~い胴体の動きや表情の繊細さは見事です。
さらに、ギャグのテンポが抜群。
登場キャラが増えるほどカオス度も上がるのですが、オカヤド先生はその“混沌”をリズムとして使っており、読んでいて飽きがこない。
1話ごとに起承転結がきっちりしていて、連載マンガとしての完成度も高いです。
まとめると、『モンスター娘のいる日常(4)』は「ただのハーレム漫画」ではなく、「異種族×日常コメディ」というジャンルを確立した一冊。
エッチとギャグのバランスが絶妙で、読んだ後、なぜか「みんな違って、みんないい」ってな気持ちになれる。そんな“モンスター娘たちの人間賛歌”のような作品です。
《モンスター娘のいる日常5》
「萌え」と「人外」の境界線を軽々と飛び越える、異種族ラブコメの金字塔!
『モンスター娘のいる日常』第5巻は、単なるハーレム系コメディの枠を超えた“異文化コミュニケーション”の物語です。
人外少女たちが次々と登場するこの作品、最初は「見た目のインパクトで勝負するギャグ漫画か」と思いきや、読めば読むほど深みがあって、哲学的。
主人公の来留主(くるす)くんの家に居候するのは、蛇女(ラミア)のミーア、鳥人(ハーピー)のパピ、ケンタウロスのセンチョウなど、まさにファンタジー図鑑のような面々。
彼女たちはみんな人間社会に“お試し交流”としてやってきた異種族です。
異なる文化や常識がぶつかり合うたびに、トラブルが笑いに変わり、時に切なさも生まれます。
第5巻では、それぞれのキャラの「人間とは違う価値観」に焦点が当たり、ただのギャグでは終わらない展開が光ります。
たとえば、スライム娘スーが“感情”を持ち始めるシーン。
言葉を話せない彼女の行動ひとつひとつが、まるで赤ん坊の成長を見守るようで胸を打ちます。
さらに、メロ(マーメイド)が描く“悲恋”の理想──「美しく死ぬ恋をしたい」という彼女の言葉には、思わずハッとさせられるんだこれが。
この巻の魅力は、“人外娘”という奇抜な設定を使いながら、「違うものを理解しようとする努力」という普遍的テーマを描いているところ。
オカヤド先生は決してお色気やギャグだけに頼らず、笑いの裏に社会的メッセージを仕込むのが上手い。
作画も安定しており、キャラごとの個性が線一本で伝わります。
特にミーアの表情の豊かさは群を抜いている。
嫉妬・甘え・怒り・照れ──どれを見ても“人外なのに人間くさい”。この“ギリギリのバランス”こそが、『モン娘』の真骨頂ですね。
「ラブコメの形は一つじゃない」
そう感じさせてくれる、実に豊かな一冊です。
異世界やファンタジーが好きな人はもちろん、普通の恋愛漫画に飽きた人にもおすすめしたいです。
《モンスター娘のいる日常6》
禁断の恋がついに暴かれる!?「D」の正体に全読者がざわつく第6巻!
『モンスター娘のいる日常』第6巻は、シリーズの中でも一気にストーリーが動く重要巻です。
これまでギャグとラブコメの軽快な掛け合いが中心だった世界に、“謎の脅迫者D”という不穏な影が差し込みます。
誰が何のために主人公たちを脅しているのか――読者としては「え、あの子が⁉」と驚く展開が待っています。
そして何より注目すべきは、モンスター娘たちの“人間らしさ”。
ラミアのミーアの嫉妬、ケンタウロスのセントレアの誇り、スライムのスーの純粋さ。
彼女たちは異種族でありながら、人間よりもずっと真っ直ぐに恋をして、傷ついて、笑っている。
だからこそ読んでいて不思議と共感できるんです。
さらに今巻はサービス精神が凄まじい。
オールカラーコミックに描き下ろし4コマ8ページという豪華仕様。
ファンサービスという言葉がぴったりで、ページをめくるたびに「これぞ“モン娘”!」って感じでガッツポーズ!
それでいてストーリーのテンポは崩れず、ギャグのキレも相変わらず。
オカヤド先生の絵柄は回を重ねるごとに安定し、キャラごとの表情芝居がより繊細になっています。
特にミーアと主人公のシーンでは、感情の機微が丁寧に描かれ、単なるラブコメの枠を超えた“異文化恋愛ドラマ”として成立しています。
6巻はシリーズの分岐点。「ただのハーレムもの」と侮っていた読者にこそ読んでほしい、芯の通った1冊です。
モンスターたちの“かわいい”の奥にある、切なさと葛藤を感じ取れるでしょう。
あとがき
巻を重ねるごとに、ただのドタバタ同居劇から“命”や“理解”といったテーマに踏み込んでいく『モンスター娘のいる日常』
可愛いだけじゃなく、モンスターたちが「どう生きるか」を真剣に描いている点がこの作品の真骨頂です。
2〜6巻は、笑いながらも心に残る名シーンが多く、シリーズの中核を支える重要なパートになります。
「人外萌え」という言葉で片づけるにはもったいない、愛と共生の物語。
まだ読んでいない人は、この機会にモン娘ワールドへ飛び込んでみてください。
あなたの世界観が、間違いなく変わります。
どうも、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
ではまた、別のところでお会いしましょう。
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