・アクリル絵の具を使ってムンクの名画を模写をする方法
・ムンク作品の「不安」と「孤独」の捉え方
・幼少の時の母の死
・姉の死
・父親の厳しすぎるしつけ
などなどで心に深くて暗い傷跡を残したんですね。
そんな体験が「悲しみ」「愛」「恐怖と死」「憂鬱と不安」「憂愁と苦悩」などの「感情」を色彩で表現するようになったんです。
そんなこんなのムンクの育った背景や色彩による感情表現をふまえずつ、できるだけ分かりやすくお伝えします。
どうぞ、最後までお付き合いしておくんなまし。
この記事を書いたのは↓
改めまして、籏山 隆志(はたやまたかし)です。
勤続40年+αの勤め人でした。
このまま勤め人として人生終えるなんて、まっぴらゴメンの助!とばかりに本日このときからプロの画家っ!の画家Gさんです。
画家人生の中で、あがいて、もがいて、のたうち回りながらでも
・乗り越えてきたこと
・絵に関すること
・お散歩スケッチで見つけたこと
などなどをお伝えします。
それでは、よろしかったらご一緒に、Let’s draw!(お絵描きしましょう)
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ムンクの作品を模写する手順は?
👇️ムンク元絵
引用元:Pinterest
👇️模写
模写の手順:
1️⃣準備:アクリル絵の具とかキャンバスを用意し、模写する作品の画像を集める。
これならできそう、って思う絵を選ぶことだぜ。
で、何を模写するのか?ハッキリさせることだね。
・形
・色彩
・構図
・陰影
・全体のバランス
という感じです。
全部を完璧に模写しようと思ったら、時間がどれだけあっても足らない。
なので、あなたがムンクの作品から何を得たいのかハッキリさせて取り組んでください。
2️⃣下描き:ムンクの作品の構図を理解し、輪郭や基本的な形状を下描きする。
ムンクの絵の特徴の1つに孤独や孤立感が表現されている、ってところがあります。
で、そこんところを模写に反映させる。
3️⃣カラーミキシング:ムンクの色彩を再現するために、アクリル絵の具を適切に混色する。
背景や主要な色を塗るためのベースカラーを選択して塗るんだぜ。
これをやることで、後で細部を追加する時に役立ちます。
例えば、暗い色調とか赤みがかったり青みがかったりした色彩を使って不安とか孤独を強調するんだよ。
4️⃣レイヤーを重ねる:色や濃淡を段階的に重ねていき、作品の感情表現を再現する。
なんといっても、ムンクの作品は感情を強調するために色彩が重要になるんだぜ。
ムンク作品の色彩を注意深く観察して、それに合わせアクリル絵の具を重ねていきます。
その時、色彩と一緒に影や光(明暗)の表現にも注意してね。
5️⃣ディテールを追加:作品の細部や特徴的な要素を描き込む。
6️⃣仕上げ:最終的なタッチや修正をし、完成させる。
全体を見直して、必要に応じて修正をすることだぜ。
色の調整とかラインの修正などなど。
必要に応じてって言ったのは先に言ったようにあなたが何を模写しようとしたのか?ってことです。
・フォルムを模写しようとした?
・色彩を再現しようとした?
ここんところを間違えると、ゴールが斜め45度ズレるから気をつけてね。
これならOKって言うならそれ以上手を加える必要は無いよ。
あーでもないこーでもない、ってやり始めると絵が完成しなくなるんで要注意だよ。
模写する際にムンクの不安と孤独の美学を捉えるには?:
模写の成果と学び:
模写を通じてムンクの不安と孤独の美学を理解することで、あなたの絵画技術は目に見えて向上するぜ。
ムンクの作品に触れることで、人間の複雑な感情や精神的な側面について深く考えるきっかけにもなります。
そんなことから、訓練と勉強を続ければアートセラピストとしても活動できるかもです。
で次、ムンクの作品を模写する理由です。
エドヴァルド・ムンクの作品を模写する理由は?
・ムンクの不安と孤独の美学を理解し表現する。
・自分自身の絵画技術を向上させる。
・ムンクの作品に深く触れることで、人間の複雑な感情や精神的な側面について考えるきっかけをつくる。
名画の模写ってのは、創造性を試し芸術家の技術を理解する絶好の機会です。
で次、ムンクの作品がこうなった背景です。
なぜこうなった?エドヴァルド・ムンクの絵
不安と孤独の美学の背景:
・エドヴァルド・ムンクはノルウェーを代表する国民的な画家。
・1863年ノルウェーの小さな農村に5人兄弟の2番目として生まれた。
・父親は軍医。
・5歳の時に母親を結核で失う。
・14歳の時、姉ソフィアも結核で世を去る。
そんなこんなの不幸な体験が、心に深い傷痕を残し、死の影に怯え、病床の光景を繰り返し描いた。
ムンクはもともと、学校なんかも休みがちな病弱な少年だったんですね。
親から良いとこを受け継げば良かったんですが、母親からは身体の弱さを、父親からは精神的な不安定さを受け継いじまった。
特に親父さんは、神経質で異常なほどに厳しかったんだそうな。
宗教的で歴史とか文学を教える時は、息子であるエドヴァルドにエドガー・アラン・ポーの怪奇小説を読ませた、ってんだから今でいったらこりゃ虐待じゃね?
だもんだから、ムンクとその兄弟たちは病的なほど悲観主義な人物に育っていったんですね。
ムンクの絵は印象派、ポスト印象派の影響を受けながらも「悲しみ」「愛」「恐怖と死」「憂鬱と不安」「憂愁と苦悩」などの「感情」を色彩で表現した。
印象派って何?:19世紀後半にフランスで発生した芸術運動で、絵画を中心をしたグループがパリで活動していた。
この運動は、現実の光や色彩をそのままキャンバスに表現して「印象」を追求することを特徴としている。
それまでの伝統的な絵画スタイルからの開放を求め、感覚とか感性に基づく自由な表現を追求した。
ポスト印象派って何?:印象派の痕に登場した芸術運動であり、主にフランスを中心に1886年から1905年までの約20年間に活動した。
この運動は、印象派の技法を受け継ぎながらも、より個性的な表現や感情の表現を追求した。
代表的なポスト印象派の画家には、ポール・セザンヌ、ヴァン・ゴッホ、ポール・ゴーギャンなどがいる。
これらのテーマは、ムンクの生涯にわたる個人的な経験や精神的な苦悩から生まれたもので、ムンクの作品に深い感情を与えています。
「夏の夜の夢」(1893年)を色彩的な視点からの解説します。
夏の夜の夢 声/夏の夜
引用元:クラシック音楽とアート 【注】保護されていない通信に飛びます
青と緑の支配:この作品は青と緑が主要な色彩として支配的になっています。
青は空とか水のような開放的な空間を表してんだぜ。
でもって、緑は自然とか植物を象徴してんだ。
そんなこんなの色彩は、夏の夜の情景を描写するのに使われて涼しさとか安らぎを感じさせてくれるよ。
暗い色調の中の明るい色彩:その一方で、暗い色調の中に明るい色彩が巧みに配置されてます。
例えば、背景の湖面に月明かりが鮮やかに輝いているのに対し、暗い森の中に佇む女性像が孤独な感じを際立たせています。
この明暗の対比が、作品に深みとかダイナミズムを与えているって感じるぜ。
色彩の融合:ムンクは異なる色彩を組み合わせることで、作品全体に独自の雰囲気をあたえています。
青と緑の涼しげだけど寂寥感を感じるよね。
赤とか黄色の暖かみを持つ色と対照をなして、作品全体にバランスと調和をもたらしているんだよ。
孤独、孤立、不安な中で一点の光明を掴み取ろうとして、ムンクはもがいてあがいているようにも感じます。
あなたはどう感じますか?
そんなこんなで、あとがきです。
あとがき
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
アクリル絵の具を使って名画を模写することは、芸術の世界に触れあなたの絵画技術を向上させる素晴らしい経験です。
ムンクの作品は感情表現豊かで力強い表現が特徴です。
アクリル絵の具を使えば初心者でも挑戦しやすいと思います。
模写を通じてあなた自身のアートを楽しんでみてね。
で、記事を読んで終わり、動画などを見て終わりじゃ無くて実践して常に練習を続けることを忘れずに。
あなたの素晴らしい作品が生まれることを心よりお祈りいたします。
どうも最後までお付き合いして頂き、感謝感激です。
ではでは、また別のところでお会いしましょう。
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